愛犬の病気・急病対応データベース
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危険なステロイド療法


ale2アレルギー症状で、愛犬がしきりに痒がっている様子を心配して病院に連れていくと、多くの病院で「すぎにかゆみが治まる」からといって注射をしてくれます。注射をしてから数時間経つと愛犬の痒みも治まり飼い主もホッと一息。でも痒みの原因がアレルギーなら、数日経つとまた痒みの症状が出てきます。そのたびに、病院でいわゆる「痒み止めの注射」を打ってもらい一時的に痒みは治まるものの、同じことの繰り返し…。そのうち薬の効き目が弱くなるので、徐々に痒み止めの量は増えていきます。

ちなみにこの痒み止めの正体は、ステロイド薬です。

ステロイドは、もともと動物の体内にある副腎皮質ホルモンと同じ働きをする薬で、痒み止めや炎症を抑える働きがあります。現在、イヌのアレルギーに対して動物病院でおこなう一般的に治療は、このステロイド薬で痒みを止める治療です。ステロイド薬はあくまでも痒みを抑えるだけで、治すための薬ではないということです。

痒みを止めるだけの対症療法なので、結局のところ症状は悪化していきます。しかも、ステロイド薬の副作用は、愛犬の生死に関わることも覚えておきましょう。ステロイド薬の副作用には段階があります。まずは飲み水や食事の量が増えます。さらにステロイド薬を使い続けると肝臓に負担がかかり、肝機能が低下してステロイド性肝炎という症状を引き起こします。肝臓が弱るとイヌの食欲は低下し、元気がなくなりますし、糖尿病にもなりやすくなります。この段階でも、ステロイド薬の量を減らして、肝臓を休ませて機能回復を待てば回復が見込めます。

それでもステロイド薬の投与を継続するとクッシング病という病気にかかり、毛や皮膚が薄くなり、お腹が太鼓腹になるといった症状があらわれます。この段階に入ってしまうと、有効な治療はほとんどなく死を待つだけとなります。

ステロイド薬は悪いので絶対に使ってはならないと言っているのではありません。激しい痒みには、ステロイド薬は最も効果的で素晴らしい薬です。重要なのは、ステロイド薬に頼りすぎないということです。痒みを取り除くだけの対症療法だけを続けて、本当は治る可能性があったものをつぶすのは非常にもったいないです。




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